MBI Network Systems
インターネット教育の必要性

はじめに
インターネットは現在では一般に利用されるインフラとしての地位を確立しつつあります。しかし、インターネットを利用した犯罪や問題の発生などが近年問題視されるようになってきていることも事実であります。 こうした現状において、インターネットの利用についてしっかりとした認識を持つためにも「教育」の必要性が非常に高まりつつあると考えられます。特に、若年層などへの影響や若年層の利用に伴う問題なども発生しつつあります。こうした状況を見ながら、現状と今後の問題点について論じ、その解決策を探ります。

インターネットは特に現時点で若い世代が先駆者であり、いわゆる中高年にとっては特殊に思われがちなものでもあります。今後の教育について責任を持つ必要があるのは私たち20代であると思います。その意味で、多くの方々にこうした問題をよく考えていただきたいと考えております。

第1章 画面の反対側には人間がいます
インターネットを利用している方の中の一部に、「画面の反対側にも人間がいる」ということを意識されない方もいます。しかし、コンピュータ同士の通信によるネットワークであっても、その利用者は共に人間であることを常に忘れてはなりません。特にこのことを意識しないことによって発生する問題は多々あります。
過去に掲示板に問題のある発言を書き込んだことで、殺人事件が起きたなどの事例もありますが、こうした問題は常にインターネットの匿名性やバーチャルであることをしっかりと認識しているかどうかが非常に大きいと考えられます。

インターネットはバーチャルなネットワークですが、ゲームなどとは一線を画す存在です。ロールプレイングなどとは違い、その発言にはリアリティがあります。すなわち、インターネット上でのあなたの発言は他の人に影響を与えうるものであるということです。
したがって、その発言は常に相手のことを意識しなければなりません。不用意に発言してしまった場合、収拾がつかなくなる可能性もあります。

こうしたことをもっとも認識するのが「チャット」です。チャットは反対側に人間がいることを意識せざるを得ないうえに、その発言も相手のことを考える必要が出てきます。
しかしながら、チャットにあっても、ここで言っているようなことを意識せず、相手を傷つけたりすることがあります。

「メール」でもチャットに近いことは常に発生する可能性があると考えられますが、通常携帯電話などでメールをやり取りするのは実際によく会う友人であったり、仲のよい友人であることがほとんどであり、強くこうしたことを意識せずとも無意識に意識されると思います。

ここまで述べたことはインターネットを利用する上でもっとも重要であり、利用者同士が不愉快な思いをすることなく利用するために必要なことです。こうしたことは一切教育を受けるわけではなく、自分自身で体験しながら得ていくことになるというのが現状であると思います。しかしながら、こうしたことは今後において教育の場においてしっかりと教育されていくべきことであると思います。

第2章 自己防衛が必要
インターネットは必ずしも安全ではありません。たとえば、クラッカー(日本ではハッカーといわれることが多いと思います)などの悪質なユーザーによる攻撃や、ウィルスなどによる被害などが挙げられます。こうしたものから身を守るためには常に自己防衛を行う必要があります。

最近では、ようやくウィルスへの対策を行う一般ユーザーが増えてきましたが、ウィルスは常にネットワーク上に存在し、無防備であればほぼ100%感染する状況にあります。これはWindowsの脆弱性(バグなどにより脆いこと)によってユーザーが被害を受けることが大半ですが、ソフトウェアに脆弱性が存在するのは当然のことです。従って、どのようなソフトウェアを利用するにしても常に脆弱性などの問題は伴うことを意識しなければなりません。
この問題の対策として、アンチウィルスやファイアウォールなどが必要となるわけですが、こうしたことの詳細についてはSecurity@mbi.netに記載していますのでそちらを参照してください。

第3章 情報の取捨選択
インターネット上には非常に膨大な情報があります。しかしながらこれらの情報の大半はその真偽について保証されているわけではありません。このため情報の真偽や必要性について自分自身で判断することが求められます。こうしたことはインターネットに限ったことではなく、「メディア」との関係という意味で新聞や雑誌なども含めて、教育されていかなければならないと考えています。
また、インターネット上には青少年の健全な育成に悪影響のある可能性のある情報も氾濫しています。このことは情報を規制することが非常に難しくなってきていることを意味しており、全世界的に問題になることであるといえます。根本的な問題への対処は各国の法律により規制されるものであり、日本国内における法規制が十分であり、尚且つ、十分な規制が行われたとしてもその効果は非常に小さいものになります。
こうした問題への対処法の1つは、閲覧可能なウェブページを制限することです。いくつかのソフトウェア会社や団体では規制すべきウェブサイトなどの情報を収集し、保護者である親などがコンピュータを設定することで閲覧不可能にすることができます。しかし、これは利用するコンピュータが家庭のものだけに限って可能なことであり、外部で利用する限りこの規制はできません。

第4章 情報教育と経済
日本におけるITの一般普及率はおそらく韓国に劣ると考えられています。一部のコンサル系の方々が言う言葉には、「日本人はITをうまく使いこなせていない人が多い」といいます。確かに、高齢層を除いて考えてみても、ITを使いこなせている人はある程度限られているように感じます。たとえば、Microsoft Office で文書を作成することなどは誰にでもできるようなことですが、こうしたことができるだけで使えると思っているユーザーも中にはいると思います。しかし、ITを使いこなすというのがどういうことか、それは大きくまとめて言えば、「ワークフロー」を改善する使い方がわかり、それを実践できることにあると思います。ITの本質の1つは「ワークフロー」を改善し、リソースを本来割かれるべき仕事に割り当てられるようにすることです。このことが現在における日本の経営層の一部には理解されていません。このことは世界競争においては弱点といえる部分であると考えます。

日本がより一層のIT社会を実現するためには、日本国民がよりITを利用することを考えやすいようにするため、プロフェッショナルを養成するだけでなく、全ての国民のレベルの底上げが必要になります。例え便利なツールを導入しても、使う人が使いにくかったり、使い方を理解できなかったりという事態が発生すると非常に有用なツールであったとしても、効果のないものになってしまいます。

一部に初等教育へのインターネット教育の必要性について否定的な意見もあるようですが、世界競争という観点においては、それは必要であるとともに、教育の中で教えなければインターネットと接することがないということはありえない社会になりつつあり、本人の自律と安全のためには必要なことを教育の中に取り込んでいく必要があるのは間違いのない事実です。私たちやそれよりも上の世代とこれからの次代の若者との間には大きな差があり、我々のインターネットと接する機会とは比較にならないほど若年にして接している若者が大幅に増えることは間違いありません。その意味においても教育をしっかりと確立しなければなりません。

最終章 現状と今後起こる可能性のある問題
現在、1つ大きな問題となっているのは、某巨大掲示板における脅迫などの書き込みによる影響です。こうした書き込みはなぜ発生するのかということをしっかりと突き詰めて考えていくと、インターネットについてしっかりと認識していないことから発生していると考えられます。
掲示板に書き込むことによる影響を意識するようにしっかりと初等教育の中で教育されていくようになるべきであると思います。

次の問題として、インターネットを利用した犯罪です。特に多いのは18歳未満の売春などが挙げられると思います。いわゆる、出会い系サイトの存在を無視することはできません。出会い系サイトは法律で18歳未満は利用できないようになりましたが、携帯電話1つで利用可能なこのサービスは年齢認証がしっかり行えるようなものではないためいくらでも若年層が利用することが可能になっているのが現状であると思います。しかしながら、こうしたものが中高生だけでなく、小学生にまで及ぶ可能性もあると考えられ、青少年を健全に育成するという観点において非常に由々しき問題となると思います。しかしながら、インターネット上におけるこうしたサービスが簡単に利用できることを多くの親は理解していないか、意識していないという現実があります。しかし携帯電話の若年層への普及について一切止めようがありませんし、携帯電話そのものは非常に便利で子供の安全のためにも利用できるものでもあります。従って、こうしたサービスを利用しないようにしっかりと親が意識することが必要になると共に、こうしたサービスへの厳しい対応も必要になると思います。

今後もこうした問題について取り上げてまいります。